書籍の要約をDaquo独自の意見も交え、実践内容と共に紹介しています
何かを学ぶためにまず勉強方法を学ぶ必要がある、そう思っていた時に非常に良い本に出会いました。
それが『トップコンサルタントの「戦略的」勉強法』という本です。
- コンサルタント志望者: 効率的な勉強法を学び、実践したいと考える人。
- 社会人学習者: 限られた時間で効果的に学習したいと考える社会人。
- 自己啓発に興味がある人: 自己成長のための戦略的な勉強法を探している人。
ちなみに、私は最近Amazon オーディブルを利用して読書をしています。通勤中や家事などの隙間時間が読書タイムとなるのでオススメです!実際、私は劇的に学習時間が増え今は毎月5~10冊は本を読んでいます。

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【学習書籍#4】トップコンサルタントが教える「戦略的」勉強法 横山信弘著
今回読んだのは横山信弘の著書『トップコンサルタントが教える「戦略的」勉強法』という本です。
著者はもともとシステムエンジニアとして仕事をしていましたが、35歳でコンサルタントになりました。そして数年後にはセミナーや講演のオファーが殺到、SNS総フォロワーは6万人超え、24冊発表した書籍は累計で50万部を超えるほどの影響力を持つようになりました。
これほどの実績をあげることができたのは、間違いなく効果的に勉強したから。この本では、著者が身につけた20種類のスキルと、そのために実践してきた勉強法について紹介しています。
同じく研究職として仕事をしていて、将来はブロガーだったりカフェを開業したいと考えている私にとっては最も参考にしたい人物だと思いました。
私が特に即実践しようと思った要約ポイントは、次の3つです。
- 社会人に必要な勉強時間は毎日1時間!?
⇒ 忙しい社会人におすすめの「仕事中勉強法」 - 「スケール推定」で先送りを無くして圧倒的な仕事効率化を実現
⇒ タスク時間を瞬時に見積もることで余計な負の感情を排除し、タスクに集中できる - 驚くほど知識が身に着く「水平読書」
⇒ 学びたい知識の本質に近づける読書法
それでは私が学んだ内容について、それぞれ詳細に説明していきます。
記事後半に実践記録も記載していますので、お楽しみに!
⓪ 社会人の勉強の必要性を再確認しよう
本書のポイントを紹介する前に、勉強の重要性について再確認したいと思います。
どの領域でも成果を上げるためには勉強は必須です。ところが日本のほとんどのビジネスパーソンはそもそも勉強をしていないと述べられています。
具体的には、総務省統計局が実施した「社会生活基本調査」によると社会人の勉強時間は、2016年は平均1日6分、2022年は平均1日13分と、6年間でたった7分しか増えていません。
また、自己研鑽について世界と比較すると、特に何もやっていないと回答した割合が、世界平均18%に対して、日本では約53%。つまり、世界平均と比べて大きな差があり、日本人の半数以上が全く勉強していないことになります。

もし、あなたが今日から勉強を始めれば、それだけで半数以上の人を上回ることが可能なのです。
とはいえ、じゃあどうやって勉強すれば良いのか?という疑問が出てくると思います。
ご安心ください。他の人よりも一歩も二歩もリードできる戦略的な勉強法について、この記事で紹介します。
この記事を読んでいるあなたは今すぐ勉強したくなってきませんか?
① 社会人に必要な勉強時間は毎日1時間!?
それでは、社会人にはどのくらい勉強する必要があるのでしょうか?
ロミンガーの法則から勉強時間を考える
人材教育で有名な「ロミンガーの法則」から考えてみます。
ロミンガーの法則とは仕事における人の成長への影響をまとめたもので、人の成長に大きな影響をもたらすものは、業務体験70%、他者からの薫陶20%、研修/読書10%と言われています。

これをもとに年間の労働時間から計算してみると、以下のようになります。
- 業務体験 ⇒ 1400時間
- 他者からの薫陶 ⇒ 400時間
- 研修/読書 ⇒ 200時間
つまり、
研修/読書は年間200時間、1日換算で約1時間が効率的な成長に必要な時間となる。
いかに勉強時間を確保するか?
ここで問題になってくるのが、忙しい現代の社会人にとって、勉強時間を毎日1時間確保することはかなり難しいということです。
しかもこれは継続的に実施する必要があるため、短期的に時間を捻出するなどの頑張りではおそらく長続きしないでしょう。
そこで本書でオススメされているのが、社会人に特化した勉強法の「仕事中勉強法」になります。
誤解しないでいただきたいのは、職場で業務をそっちのけで隠れて勉強するということではありません。自分に与えられた業務をこなす中で、そこに学びの要素を取り入れていくという方法です。
この方法の良いポイントとして次の2つが考えられます。
- 勉強時間を必ず確保することができる
- 業務体験として学びの効果をすぐに実感できる
つまり、先ほど述べたロミンガーの法則が次のような変化を遂げたものが「仕事中勉強法」だと思っています。

仕事中勉強法を実践することで、勉強時間の確保と業務体験に基づいた学びを両立でき、効率的に勉強することが可能です。
なお、本業を効率化して勉強時間を確保する方法もあります。本業の効率化については以下の記事をご参考ください。



②「スケール推定」で先送りを無くして圧倒的な仕事効率化を実現
スケール推定とは著者の造語で、作業時間を概算するときに使うスキルのこと。
このスキルを身に着けることができれば、沢山の仕事を抱えながらも常に感情をコントロールしながら淡々と仕事を処理することができるようになります。
スケール推定とは?
例えば、皆さんが上司から突然仕事を依頼された時、どんな感情を抱くでしょうか?「面倒だ」「忙しくて時間がない」「なぜ自分が」など負の感情が出てくることが多いと思います。
この負の感情は思考を邪魔する存在のため、本来は仕事のために必要な思考リソースが割かれてしまいます。その結果、「気分が乗らない」「面倒だからあとでやろう」と仕事を先延ばししてしまうのです。
そんな時に「スケール推定」で作業時間を見積もることができれば、余計な考えが浮かぶ暇もなく不思議と感情がコントロールできます。余計な思考ノイズが減るので生産性も向上します。
ここまで聞いてスケール推定の有用性が理解できたと思いますので、続いて具体的な手順をご説明します。
スケール推定のポイントは3つ。①細かく分解する、②極端な数字から近づける、③実践後に記録する、です。
【手順①】仕事を細かく分解する
メールを送信する、書類を作成する、といった単純なタスクであればそのままスケール推定は可能です。一方で「顧客への資料を作成する」といった複雑なタスクの場合、いきなり時間を見積もるのは難しい。
この場合、その仕事を細かく分解することで、より精度の高いスケール推定が可能になります。
具体的には次のように分解してみれば予想しやすいと思います。
- 資料作成の目的・内容・納期を確認:5分
- 必要なデータを集める:30分
- 資料構成を考える:10分
- 実際に大まかに作成する:30分
- 体裁を整え完成する:20分
このように、各タスクにかかる時間を大体でよいので見積もることで、、1時間30分ほどで終わりそうだな、と精度の高い仮説が立てられます。
【手順②】極端な数字から近づける
2つ目のポイントは極端な数字から始める、です。
これは、全く検討がつかない作業のスケール推定をする場合に必要になります。
例えば、分厚い資料を渡され「全て読み今度分析してくれ」と言われた場合、やったことの無い仕事はどれくらい時間がかかるか想像つかないため、スケール推定が非常に難しいです。
いきなり正確な時間を推定しようとすると判断材料がなさ過ぎて思考が停止してしまう恐れがあります。
そんな時は、バカバカしいほど極端な数字から始め正解に近づけていく方法により比較的正確な時間を見積もることができます。
この例の場合、次のように考えていきます。
1年かかる? ⇒ 半年かかる? ⇒ 1か月かかる? ⇒ 1週間かかる ⇒ 1日かかる?
そして、それぞれに対して違う場合ははっきりとノーと言っていきます。
1年かかるか?⇒ノー、では半年かかるか?⇒ノー、・・・、と自問自答していくと頭のウォーミングアップにもなりますし、徐々に現実的な時間を割り出すように思考が働きます。
結果として、比較的近い時間を推定できることが多いです。
【手順③】実践後に記録する
最後のポイントはスケール推定を実践したら、その結果をしっかりと記録することです。これをしないとスケール推定がいつまでたっても身につきません。
たとえば、30分かかると推測した作業が、20分や1時間程度だったとしましょう。この場合は問題ありません。
一方で、5時間かかってしまったなら、それは推定する段階で見落としや勘違いが起こっているはずです。何が問題だったかを振り返りその原因を次回以降修正していくことで、スケール推定の精度はどんどん上がっていきます。
タスク時間を瞬時に見積もることで余計な負の感情を排除し、結果として生産性の向上が期待できる
別の考え方として、重要な仕事にかかる時間の見積もりは非常に難しいので、ロケットスタートで着手することで必ず納期内に仕事を完了させる方法が書かれた「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」の要約記事もご参考ください。

③驚くほど知識が身に着く「水平読書」
今回ご紹介するもう一つのスキルは水平読書です。
新しいことを学び始めるのに最もポピュラーな勉強法と言えば読書だと思います。
様々な読書方がありますが、その中でもテクニックやノウハウなどを身に着けたいときに高い効果を発揮するのが水平読書になります。
水平読書とは、同じテーマの本5~10冊から、そのテーマの箇所だけを抜き取って読む読書法
テーマが最新のものでなければ、集める本は数年前に出版されたものでも問題ありません。
水平読書のメリット
多視点からの情報収集
初めて取り組むテーマではどの角度で勉強して良いかわからないことが多いですが、複数の著者の本を同時に読むことで専門家の多様な視点を得ることができ、様々な側面や応用方法を網羅的に知ることができます。
知識の平均値の理解
複数の著者の考えを同時に触れることで、偏った意見だけを習得することなく、バランスの取れた知識をを習得することができます。さらに、共通した考え方やテクニックはそのテーマで重要である可能性が高いです。
体系的な知識習得
様々な角度から情報に触れることで、そのテーマに関して体系的に、網羅的に知識を組み立てられるようになります。各著者が説明するポイントをまとめたり、そこからより上位の事象について考えることで、本当に大事なこと、真理のようなものを習得することができます。
水平読書の手順
水平読書は以下の流れで行います。
テーマはなんでもよく、今学びたいこと、困っていることなどから設定します。
書店で本を選ぶことをおすすめします。なぜなら同じようなテーマの本は近くに並べられていることが多く比較しやすいためです。
目次を見て、さらに関係しそうなページを1~2ページ読んでみて、知りたいテーマについて書かれているかを確認します。
テーマに沿った本をまずは3~4冊でも良いので、すべて目次をチェックします。これだけで、そのテーマについて体系的な理解が進みます。その中から、最も知りたいトピックをまとめます。
最後にトピックのページを読み進めます。1冊目は時間がかかるかもしれませんが、2冊目以降は共通点や相違点を中心に確認することになるのためそれほど時間はかからないと思います。
このようなステップで読書をすることで、学びたいテーマについてより効率的に知識を習得することが可能です。
本書からの学びと実践
水平読書を実践した結果
私はこのように同時に比較しながら同じテーマの本を読んだことはないのですが、これまで読んだ本のポイントをテーマごとにまとめていました。
そのまとめ作業をしている時に、「あ、この内容はこの本でも書いていたな」、「この内容はこの本とは別のことを重要視しているな」という気づきがかなりありました。
おそらくこの気づきが得られるのが、水平読書の醍醐味でしょう。
そして、読書した細かな内容は忘れやすいのですが、この気づきだけは記憶に残りやすく、私の行動指標にもなっています。
本書のこの内容を読んだときに、今まで偶然できていたことを目的をもって実践するこの水平読書は非常に効果の高い方法だと実感しました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回紹介した「トップコンサルタントの戦略的勉強法」から以下のことを学べました。
- 社会人に必要な勉強時間は毎日1時間!?
⇒ 忙しい社会人におすすめの「仕事中勉強法」 - 「スケール推定」で先送りを無くして圧倒的な仕事効率化を実現
⇒ タスク時間を瞬時に見積もることで余計な負の感情を排除し、タスクに集中できる - 驚くほど知識が身に着く「水平読書」
⇒ 学びたい知識の本質に近づける読書法
この記事でご紹介した2つのスキルだけでも非常に効果の高い勉強法だったかと思います。
さらに、ご紹介した以外にも、著者が実践してきた20種類の勉強法について書かれており、すべてマスターすれば周りと圧倒的な差がつくと思いますので、是非本書を読んでみてください。
本を読んでみたいけど時間が無い・・・という方にはAmazon オーディブルをお勧めします。
私もaudibleを利用していますが、通勤中や家事などの隙間時間が読書タイムとなるため、劇的に読書時間が増え、今では毎月5~10冊読破しています。

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なお、他にも様々な読書情報を発信しておりますので、気になる方は他の記事も読んでみてください。
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